
わたしが生まれる前から家にいた犬のリリ。なにがあってもしっぽをふって待っててくれたリリ。ずっといっしょにいると思っていたのに、リリはいつのまにかおばあちゃんになっていた。耳も聞こえない、目も見えない。そして、とうとう死んでしまったの……。亡くした愛犬への思いを断ちきれずにいる少女。愛するものの死を忘れることはできなくても、出会えたことに感謝する気持ちをもてたとき、少女は少しだけおとなになります。哀しみを温かさに変える強さを、人はもっていると、信じさせてくれる本です。

前作「リリ」で描けなかったペット愛、ペットロスが満ち溢れた作品です。
いつも一緒だったリリが死んで、こみ上げてくる感情の高まりが痛いほどわかります。
ひょっとしたら、人間の家族以上の気持ちかもしれません。
それはいつも自分に従順であったからであり、自分にとって癒しだったからではないでしょうか。
リリの人生は飼い主とともにあったのです。
かつて自分も犬を飼っていました、今は猫がいます。
制約された生活の中で、私に寄り添ってくれます。
いつも家の中にいて、自分で生きることを知りません。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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