
あの日、炸裂した原爆の真下に8000人もの中学生がいた…。14歳の我が子を原爆で失った母親の悲しみを伝え、平和への思いをこめた1冊。全文英訳付。姉妹本に『戦争を読む・平和を考える19450809 あの日のこと』がある。 (本書は、紺野美沙子主宰「朗読座」による映像・朗読作品「星は見ている〜原爆でわが子を亡くした父母らの手記より〜」を絵本化したもの)

広島原爆で全滅した、広島一中一年生父母の手記集に収録されていた1編を、紺野美沙子さんがとりあげて、朗読の会で語られたことを契機に出された絵本だとか。
朗読映像を拝見して、声に出しつつ、原爆で喪った息子を思う母親、家族模様を追体験しました。
訥々と語られる親の思いは、一瞬の爆発によって砕かれた日常と、あまりにも過酷な体験に、滲み出る呻きのようでありました。
広く社会に伝えたいという紺野さんの熱意も加わって、重厚で意味深い作品になっていると思いました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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