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いちろうくんとちいこちゃんが庭にいちごを埋めると、たちまち芽が出て花が咲きました。そこにちょうちょが飛んできて蜜を吸うと、赤と緑の“いちごちょうちょ”になりました。ふたりを乗せた“いちごちょうちょ”は海へ飛び、それをさかながパクリ。すると今度はさかなが、“いちござかな”になりました。食べて食べられて、いろんなものがいちごになっていきます。ゆったりした時間が流れる、のんびり楽しいナンセンス絵本です。

いちごの花の蜜を吸ったチョウチョウがいちごちょうちょに、更にそのちょうちょを食べた魚がいちござかなに…と、いちご色がどんどん広がっていきます。ついにはいちご色の雨が降り出し、全てがいちごの色彩に。
大人は少し世紀末的なものを感じてしまいましたが、子どもは大好きないちごがたくさんで楽しく読んでいました。
パステルカラーのいちご色がかわいく、思いがけない展開が楽しい絵本です。 (ぱそがえるさん 30代・ママ 男の子3歳)
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