
ベトナム戦争で、両親を目の前で殺された少女ダーちゃんの苦難の日々を描く感動のベストセラー。

偶然手にした本ですが、過去のこととして片付けてしまうには、あまりに軽薄な気持ちにさせられました。
ベトナム戦争の最中、早乙女勝元さんがブダベストで行われた平和会議で出会ったベトナムの少女、ダーちゃんに思いを込めて書かれた本です。
日本では戦争は終わったけれど、日本を基地としたアメリカ軍がベトナムで非人道的な戦争を行なったことを改めて考えました。
あれから50年以上が過ぎたけれど、正に同じ様な事が繰り返されています。
ダーちゃんは、目の前で親を殺され逃げ惑った少女です。
早乙女さんは東京大空襲体験者として、彼女に思いを寄せ、戦争に対する怒りと悲しみを綴るのです。
早乙女さんがダーちゃんと出会った後も、彼女は戦争の中に戻ることになりました。
彼女がその後どうなったか、早乙女さんが追い続けるスタートになった本です。
この先を見届けずにいられません。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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