
本が好きなカメレオン探偵ドロン。休日に街の図書館へ行くと、図書館員のハムスターから、相談を受けます。
「この頃、本がつぎつぎと盗まれるのです。 どうか、どろぼうをつかまえてください」
図書館長のアライグマによると、盗まれているのは、どうやら古い本ばかりだという。いったいどんなどろぼうなのでしょう。ハリネズミのチクリン警部と組んでドロンは図書館を見張ることに。すると、アライグマ館長がハムスターに話す声が聞こえてきます。
「そんなぼろぼろの本、私が盗んで全部捨ててしまいたいよ」
ドロンは館長を疑い、様子を探ろうと追いかけていきますが……。
体を好きな色に変えて捜査をし、難しい暗号も解いてしまう名探偵ドロン。チクリン警部とのタッグで活躍、事件を解決していく「ドロン」シリーズの第3弾。今回の舞台は図書館、犯人は意外なところで発見されます。
さて、終わってみれば、みんな本を愛するひとばかり。事件はあたたかな結末を迎えます。色彩豊かな絵と個性的な登場キャラクターの愛らしさも魅力のこの絵本。皆さんも、謎解きに参加しながら楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

本が好きなドロン。休日に図書館へ行くと、図書館員のハムスターから、図書館の本がぬすまれているので、どろぼうをつかまえてほしいとたのまれる。しかし、館長のアライグマは、ぬすまれているのは古い本ばかり。自分もすててしまいたいくらいと話す。ドロン は館長をうたがい、様子を探ろうと追いかけていると、図書館の屋根に暗号を発見し…。図書館を舞台に、たんていドロンが姿をかくし、舌をのばし、暗号を解読して大活躍!

こちらのドロンのシリーズは1作目の『カメレオンどろぼう』から追いかけています。初めは世界一の大どろぼうだったのに、3作目の今回ではすっかり探偵も板についていました。
今回は、図書館の事件の解決にあたります。
古い本ばかり狙われるところが不思議でしたが、犯人はなんともほっこりな動機で……。
本好きにとっては、とてもうれしいおはなしでした。 (クッチーナママさん 50代・ママ 女の子20歳、女の子18歳、男の子15歳)
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