いつか平和の星が輝きますように
第13回絵本出版賞受賞作
丘の上のアパートに住むハナとカイは
毎晩、屋上で星をながめるのが大好きでした。
ふたりで夜空に飛び出せば
星の川を渡り、巨大なさそりに星の弓矢で立ち向かう大冒険です。
ところが……
ある月のない夜、とつぜん戦争がはじまり
大好きな町のなにもかもが壊されていきます。
必死に逃げていた、そのとき
なにかがカイの身体をつらぬきました。
ハナがいくら呼びかけても、カイは動きません。
「どうして?」
ハナは空へと駆け上がり、
つぎつぎと星をおとしてしまいます。
戦車の上に、戦闘機の上に、そして、音楽家や赤ん坊の上に…
どうして軍隊は人をころしていいのか。どうして戦争がなくならないのか。
子どもたちのまっすぐな問いかけに、おとなたちは答えられるのでしょうか。
この本を読む子どもたちがおとなになったとき、悲しい星を落とさなくてもすむように。
───あとがきより
続きを読む