「きょうは すうじの1を べんきょうしますよ。
さっそく かいてみましょう」
クマせんせいのクラスでは、みんなですうじの1を書いてみることに。さて、みんなはどんな「1」を書くのでしょう。
小さなカニは、筆を持つと、横へ横へ横へ。
歩きながら「ー」と書きます。
クマせんせいは首を傾けて、言います。
「しーっ。ねむっている1だね」
小さなアリは、みんなが見つけられないほど、ちっちゃなちっちゃな1を。ひよこは、ダンスしているみたいな1を。それから、ゆっくりゆーーっくり1を書いているのはカメ。へびやことり、こいぬ、こぶたも……。
それぞれが一生懸命に書いた「1」は、どれも本当に素敵!! クマせんせいの言葉に後押しされながら、みんな胸をはって見せあうのです。
数多くの賞に輝いた台湾発のこの絵本。作者は幼児教育に従事しながら子どもの本の執筆をするウー・ヤーナンさん。そして絵を描かれているのは、ボローニャ国際絵本原画展にも入選したリウ・ロンシャさん。勉強といいながら、この教室にただよっているのは、どこまでもあたたかく優しい空気。どの子の顔も緊張とは無縁、のびのび自由に机に向かっているのです。こんな学校だったらいいよね。
全身を使ってみたり、鼻を押しつぶしながら机に向かってみたり、床にごろんと寝ころんで書いたり、中には寝ちゃう子も……!? そんな一人一人の愛らしい様子を隅から隅まで観察しているだけで、あっという間に時間が経っていってしまうほど、子どもたちの魅力にあふれた一冊。日本では、木坂涼さんの楽しい翻訳で味わえます。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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カニ、アリ、ひよこ、モグラ、ことり、こいぬ、カメ、ヘビ、こぶたがすうじの1を一生懸命かきました。クマせんせいがみんなをあたたかくみまもります。どれもいい1です!
「きょうはすうじの1をべんきょうしますよ。さっそくかいてみましょう」クマせんせいがいいました。ちいさなカニは よこへ よこへ よこへ、よこへ よこへ よこへ、あるきながら「一」とかきました。クマせんせいはくびをかたむけて、しばらくしてからいいました。「しーっ。ねむっている1ですね」
クラスのどうぶつたちは、それぞれの「1」をいっしょうけんめいにかきます。せんせいがみんなをあたたかくみまもり、それぞれの「1」をみとめてくれます。
「1が かけたよ」みんな、ほこらしさでいっぱいです。どれもみ〜んな、いい1です!
台湾の絵本。
2022年のホワイト・レイヴンス(白いカラスのように抜きんでた作品)選定
第8回信誼絵本賞テキスト創作部門最優秀賞
陳伯吹国際児童文学賞最優秀絵本賞
第8回信誼絵本賞テキスト
ボローニャ国際絵本原画展入選
Golden Pinwheel金風車国際イラストレーションコンペティション金賞
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