
木のあやつり人形ピノッキオの話は、100年間も世界中の子どもたちに親しまれています。生まれて3日めにジェッペットじいさんの家をとび出したピノッキオは、つぎつぎと危険なめに…。

【あらすじ】
おちゃめで元気な変な木切れは、ゼッペットじいさんによって操り人形に生まれ変わる。ピノッキオと名付けられたこの人形は、勉強や労働が大嫌い。全然いい子にしていないで、イタズラばっかり。ある日、ゼッペットじいさんの家を飛び出して…
あちこちで騒動を巻き起こす、問題児ピノッキオの一代記。
【感想】
ディズニーのアニメなどでお馴染のお話の原作です。
このお話は1881年に書かれた(足掛け三年)ので、当時のイタリアの世相や時代を反映しているようです。いろんな差別用語が出て来たり、今なら放送できない内容も…
さておき、100年以上も読み継がれている話だけあって、お話自体の面白さはぴか一。話がずんずんあらぬ方向に進んでいき、最終的にどこに到着するのかさっぱりわからないジェットコースターに乗っているような感じです。
登場人物も個性がキツイ。それぞれが勝手にそれぞれの物語を生きているような、不協和音のようでもあり、終始変な雰囲気。個性の国、といった趣です。
挿絵も古い外国の絵で、今の感覚と全く違った面白さがあり、全然かわいくないところが、ピノッキオのお話の生々しさや愚かさを強調していて、素敵です。
最近のアニメーションなどで美化されているほど、ピノッキオはかわいくはありません。ずるくて、ダメ男で、愚かで、ハンサムでもないし、元気だけが取り柄のどうしようもない人形でした。しかし、物語としては、かわいくて正直で頭が良いキャラクターでは面白くなりません。このくらい破天荒だと、なにがあっても不思議ではなく、タイトル通りの「冒険」がさせられます。全然同情しなくてOK。このバカならこのくらいやるだろう〜と気軽に見ていられます。
読んでいて、心から「バカだねえ〜」と、一体何回つぶやいたでしょうか。愚かさを教えてくれるお話です。教訓的? (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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