
おねえちゃんはいつも、いじわるをする。私のものをとったり、すぐ叩いたり。 お洋服は、そんなおねえちゃんのおさがりばかりでうんざり 勉強嫌いで、言うことを聞かないおねえちゃんは、いつもお母さんに怒られてばっかり。 その様子を見ると、私は胸がスッとする! わかる、私もそうだったなぁ。あぁ、わが子たちとおんなじ。 自身の姉のこと、姉妹の娘のこと、思い浮かべる人も多いでしょう。 でも、そんな日常がいきなり終わったら。おねえちゃんがある日突然、旅立ってしまったら??。 持ち主がいなくなった学習机やランドセル。誕生日ケーキを「おいしいね」と喜びあう相手が、隣にいない。おさがりの服を着ることも、なくなってしまう。 大切なきょうだいを亡くす寂しさ、喪失感の深さは、想像いかばかりでしょうか。おねえちゃんとの懐かしい思い出をひとつひとつ噛みしめる姿は、家族とともに過ごせる時間が、有限でかけがえのないものであることを伝えてくれます。 ありがとう。空に向かって声をかけると、ほほ笑んでくれるおねえちゃんは、これからもずっとそばにいてくれることでしょう。
(竹原雅子 絵本ナビライター)

おねえちゃんは、いじわる。だから、お母さんに怒られているのを見ると、なんだかいい気分。でも、おねえちゃんが病気で入院して、遊び相手がいない毎日は、ちょっとさびしい。そして、ある日、おねえちゃんは死んでしまった――。思いがけない「きょうだいの死」をきっかけに、かけがえのない存在の大切さに気づいていく子どもの心を、静かに、まっすぐに描いた感動の絵本。
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