せんせいのなみだ

せんせいのなみだ

  • 絵本
作: くすのき しげのり
絵: 石川 えりこ
出版社: 佼成出版社 佼成出版社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2026年04月28日
ISBN: 9784333029549

出版社のおすすめ年齢:中学年〜
240mm×210mm 34ページ

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一人ひとりが大切ないのち

最近十代の若者たちの狂暴な事件が多い。
 時に人を殺めるといった事案も目立つ。
 何故彼らはそういう行為をやすやすと行えてしまうのだろうか。
 幼い頃、そして就学してから、さらには青年へと成長する段階で、
 彼らは大切な何かを学んでこなかったような気がする。
 くすのきしげのりさん作、石川えりこさん絵による絵本『せんせいのなみだ』を読んで、
 もしかしたら「命の大切さ」が彼らにはうまく伝わらなかったのだろうと思えた。

 小学校の教室内でけんかを始めた男子たち。一人の子どもが「しんじゃえ!」と叫ぶと、
 相手の子どもも「お前こそしんじゃえ!」と言い返す。
 そんなところにはいってきたすぎた先生は、子どもたちを叱ることもせず、涙を流した。
 そして、静かに語りかけた。
 「こどもがしんだら、・・・おやはつらいのよ」
 先生には以前妊娠中に子どもを亡くした経験があった。
 「みんな ひとりひとり たいせつな いのちなの」
 先生はそう言って、また涙を流した。
 話を聞く教室のみんなも泣いた。
 すぎた先生はそんな悲しみを乗り越え、また新しい命を宿して、お休みをするという。
 そして、半年後。
 先生が赤ちゃんを連れて、みんなの教室にやってきた。

 石川えりこさんの絵がやさしく描く、最後のページの先生の笑顔のなんとすてきなことだろう。
 それを見つめる子どもの顔もいい。
 誰にとっても大切な命だということを、この絵本はやさしく教えてくれる。
(夏の雨さん 70代以上・パパ )

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