となりのトトロ となりのトトロ
原作: 宮崎 駿  出版社: 徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!

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夏の雨さんのプロフィール

パパ・60代・埼玉県

夏の雨さんの声

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自信を持っておすすめしたい おかあさんはさびしんぼう          投稿日:2020/05/10
ぼく おかあさんのこと…
ぼく おかあさんのこと… 作: 酒井 駒子
出版社: 文溪堂
男の子にとって母親とはどんな存在だろう。
 初めての異性? それはそうだけど。
 恋人? まさか。
 結婚相手? とんでもない。

 酒井駒子さんが2000年に描いた、この絵本の主人公の「ぼく」は、どうもおかあさんと結婚したいと思っているくらい甘えん坊なんだ。
 ふん、おかしいやい。そんなやつ、もう遊んでやんないぞ。
 どこかでそんなふうにおこっている男の子がいそうだ。
 そうかな。かわいいじゃない。
 おかあさんなんか大キライだって言ってお家をとびだしても、やっぱりおかあさんの胸のなかに飛び込んでくるなんて、これくらいの子どもにしかできないわ。
 どこかでそんなふうに微笑んでいる母親がいそうだ。

 きっとこの本の目線が、母親のそれなんだろう。
 だから、この絵本を読んだ君なら、少しはわかるかもしれない。
 おかあさんはいつもえらそうにしているし、おこりんぼうだけど、本当はすこしばかりさびしんぼうだってことが。
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自信を持っておすすめしたい この物語が大好きなおとながいっぱいいます            投稿日:2020/05/05
モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語
モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 作・絵: ミヒャエル・エンデ
訳: 大島 かおり

出版社: 岩波書店
 児童文学には超ロングセラーといえる名作が多い。
 例えば、モンゴメリが書いた『赤毛のアン』は1908年に発表されて作品ですでに1世紀が経っているが、今でも人気が高い。
 こういう作品が多いせいか、なかなか新しい名作が生まれる余地が少ないともいえるが、ミヒャエル・エンデの『モモ』だけは別格のような気がする。
 発表されたのが1973年、日本での初版が1976年と比較的新しい作品である。
 それでいて、今では古典のような風格さえあって、人気が高い。
 最近でも子どもたちにこの作品を薦める多くの記事を目にする。

 テーマとしてはわかりやすい。
 忙しさで心の中の大切なものをなくしている現代人への警告が主要なテーマであろう。
 副題にも「時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語」とある。
 ただこの物語が新しい児童文学の古典としての価値を認められるようになったのは、そのテーマ性だけではない。
 主人公であるモモの魅力もあるだろう。あるいは、彼女を助けるジジや子どもたちといった脇役の魅力もあるだろう。
 もしかしたら、時間どろぼうである灰色の男たちの造形にも一因があるかもしれない。
 この作品が長く子どもたちに読まれているのは、なんといっても追いかけ追い詰められる冒険活劇のようなストーリー仕立てではないだろうか。

 後半、時間どろぼうに一人立ち向かうモモの活躍といえば、子どもたちが夢中になって読むにちがいない。
 そう、時間を忘れて。
 もしかしたら、『モモ』こそ子どもたちの時間どろぼうだといえないことはない。
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自信を持っておすすめしたい かなしいはなしです…  投稿日:2020/05/03
じゃがいもポテトくん
じゃがいもポテトくん 作・絵: 長谷川 義史
出版社: 小学館
 絵本作家の長谷川義史さんは講演などで「読みきかせ」ならぬ「歌いきかせ」をすることがあるらしい。
 写真で拝見した限りでは独特な風貌だし、長谷川さんの描く絵もその風貌を裏切らない? 個性的だし、文はめちゃ大阪弁だし、だから長谷川さんが歌う絵本作家といわれてもそんなに違和感がない。
 そんな「歌いきかせ」で歌うレパートリーのひとつに、この絵本のもとになった「じゃがいもポテトくん」があるらしい。
 作詞が長谷川さんご自身で、作曲が中川ひろたかさんというから、本格的。
 ちゃんと楽譜だって、この絵本のおしまいに収録されている。

 この絵本はタイトルからわかるように、じゃがいも少年の「じゃーむす」君の物語。
 じゃーむす君は親戚や家族とともに北の国からなんともユニークなお店屋さんが並ぶやおやさんの店頭にやってきました。
 そして、おとうさんもおかあさんもいもうとも次から次へと買われていきます。
 みんなに「さよーなら」というじゃーむす君。
 長谷川さんはその別れの場面にそっと「かなしいはなしです…」と綴っているのですが、これがなんだかコミックソングの合いの手のようで、妙におかしい。

 そんなふうにして離ればなれになったじゃーむす君一族に、再会の日がやってきます。
 それは幼稚園のお弁当の時間。
 コロッケに姿を変えたじゃーむす君の前にポテトフライに変身したおとうさんが。
 おかあさんはポテトサラダになって会えました。
 みんなのお弁当のなかにはじゃーむす君の一族が顔をそろえるという、なんともめでたいお話でした。
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自信を持っておすすめしたい この童話、オモロイでっせ                    投稿日:2020/04/26
ランドセルのはるやすみ
ランドセルのはるやすみ 作: 村上 しいこ
絵: 長谷川 義史

出版社: PHP研究所
関西弁のセリフが絶妙な創作童話。
 書いた村上しいこさんは三重県出身の童話作家。
 この人の経歴がいい。
 三重の松阪でご主人と小料理屋さんを始めたのですが、これがさっぱり。仕方なく店はたたんで、ご自身はパートに出ることに。
子どもに読んで聞かせる童話を書きためて、あるコンクールに応募して、それが入賞。
 なので、もし小料理屋さんがうまくいってたら、童話作家誕生にはならなかったはず。

 なんといっても、子どもに読み聞かせるつまりで書き始めたのがいい。
 子どもが喜ぶツボがわかっている。
 この作品にしても、ランドセルが突然話し出して、ぼくと一緒に学校の遠足に行きたいというとんでもない話だが、子どもならスッと話に入っていけるのではないだろうか。
 何より、その前のおとうちゃんの駄々が効いている。
 大のおとなが子どもと一緒に遠足に行きたいと泣いているのだから。
 こういうおとながいるとしたら、話せるランドセルがあっても、不思議ではない。

 こういうたまげた話に関西弁がよく合う。
 ランドセルに負けまいと抗うおとうちゃんにおかあちゃんがいうセリフ、「なにを いつまで、ごちゃごちゃ いうてんの。」、迫力がある。
 ランドセルが意外に知恵があるのも面白い設定で、その知恵が子どもたちのピンチを救うことになる。

 そんなオモロイ話に合うとしたら、やっぱり大阪出身の長谷川義史さんしかいない。
 長谷川さんのさし絵で、この童話が余計にパワーアップしたのは間違いない。
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自信を持っておすすめしたい 私たちが求めたもの                     投稿日:2020/04/12
ちいさいおうち (岩波の子どもの本)
ちいさいおうち (岩波の子どもの本) 作・絵: バージニア・リー・バートン
訳: 石井 桃子

出版社: 岩波書店
この絵本は1942年にアメリカの最優秀絵本として賞を受けていたことに驚いてしまいます。
 昔の人なら、だから戦争に負けるのだというかもしれません。私は「戦争を知らない子供たち」の世代ですから、そんな無粋なことはいわないですが、それでも大きな文化の違いを感じます。
 当時のアメリカにはこの絵本が描こうとしていたように、拡大一途の文明の発展を良しとはしない、そんな主張もまちがいなくあったのでしょう。
 しかし、残念ながら、それがすべてではなかった。ちいさなおうちの住む場所がいつの間にか田舎から町、そして大都会へと変わっていくことを人間の進化のように考える多くの人がいたということが、この絵本の出版から70年近くなって、歴史が証明しています。

 日本でもそうです。戦争が終わって、多くの人たちがめざしたのは、ちいさなおうちが大きなビルのはざまで息もできなくなって苦しむそんな生活でした。それが当時の人たちの希望だったのです。それはちょうど、ちいさなおうちがずっと昔に町の遠いあかりをみながら「まちって、どんなところだろう」と思ったこととよく似ています。
 春のにおいを胸いっぱい吸い込み、夏のひかりに目を細め、秋の風に髪をなびかせ、冬の寒さに身をかがめる。そんな自然と折り合っていく生活を、「便利」という誘惑と「不便」という理由で捨てていった、私たち。
 ちいさなおうちの頭の上に広がる雲がいつの間にか真っ黒に変わっていくのを見過ごしてしまいます。ちいさなおうちのまわりに「ひなぎくのはなも さかない」ことに不思議を感じなくなっていきます。

 私たちは残念ながら、この絵本の最後の部分を読み損なってきたのかもしれません。あるいは、読んでいながらそれでも都会の誘惑に負けてしまったのかもしれません。
 だったら、何度でも読むしかありません。子供へ孫へ、新しい世代へと読む継いでいくしかありません。
 きっといつか、この絵本が、ちいさなおうちが求めたものを、誰もがわかる日がきます。
 それがいつなのか、いえないことが悔しいとしても。
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自信を持っておすすめしたい 永遠の青春文学  投稿日:2020/04/11
岩波少年文庫 97 あしながおじさん
岩波少年文庫 97 あしながおじさん 作: ウェブスター
訳: 谷口 由美子

出版社: 岩波書店
2020年に創刊70周年を迎える「岩波少年文庫」のこの本の表紙袖の短い紹介文に「ユーモアとあたたかい愛が全篇にあふれる青春文学の名作」とあった。
 確かにこの物語の主人公であるみなし子のジューディは名前も教えてもらえなかった孤児院の評議員から援助をもらい、大学に入学する年齢であるから二十歳前の少女であるから、「児童文学」というより「青春文学」という方がふさわしいのだろう。
 だからといって、小学生や中学生が読んで早すぎるということは決してない。
 彼らならきっとこう思うにちがいない。
 もう少ししたら、私にも「あしながおじさん」がきっと現れるのだわ。

 この有名な作品はアメリカの作家アリス・ジーン・ウェブスターによって1912年に出版されたもの。
 つまり、今でも多くの読者を生み出しているこの作品は100年以上前に誕生したことになる。
 100年以上前の作品を読んで、ちっとも古びた感じがしないのは、やはり主人公であるジューディの魅力といっていい。
 いつも明るく前を向く。やる気に溢れ、かわいそうな過去にもめげることはない。
 そんな彼女が大学に入る条件のひとつが、援助をしてくれた人に手紙を書くこと。彼女が名付けて送り先の人の名前が「あしながおじさん」。

 ウエブスターはわずか37歳で早逝したので、残した作品は多くない。
 けれど、こんなに素敵な「青春文学」を残してくれたのだ、かわいいさし絵とともに。
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自信を持っておすすめしたい 解けない催眠術におおあわて                  投稿日:2020/03/29
さあ、犬になるんだ!
さあ、犬になるんだ! 作・絵: クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳: 村上 春樹

出版社: 河出書房新社
催眠術は面白い。
 だって、人がニワトリになったり犬になったりするんでしょ。
 そして、催眠術師がパチンと指を鳴らしたら、ニワトリになった人は目をパチクリさせて元の人間に戻るなんて、もう最高!
 小さい頃にそんなことを思った人も多いのではないでしょうか。
 でも、そんな魔法が全然解けなかったら。
 そういえば、ディズニーの映画『ファンタジア』でミッキーマウスが演じた「魔法使いの弟子」も解けない魔法で大騒動になる内容でした。

 オールズバーグのこの作品もそんな解けない催眠術が巻き起こす面白いお話。
 妹にいたずらばかりしているカルヴィン少年はお誕生日のプレゼントにもらった魔術師の公演を見て、自分も催眠術ができるのではと試してみることに。
 そこで妹に「犬になるんだ!」と催眠術をかけてしまいます。
 すると、どうでしょう。
 妹はワンワン吠え出し、四つん這で走り出します。
 でも、困ったことにカルヴィン少年は催眠術の解き方を忘れてしまっています。
 犬のままの妹を連れて魔術師にところに行こうとします。
 途中で買ったアイスクリームは犬の妹に食べられてしまうし、魔術師には会えないし。
 さて、犬になった妹はどうなるのでしょう?

 仲の悪そうな兄と妹ですが、ついかまってしまうのは可愛いからに違いありません。
 そんな兄を懲らしめてしまうのも、賢い妹ならでは。
 お話も面白いですが、この兄妹が大きくなった時にどんなことになっているのか見たいような気分になります。
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自信を持っておすすめしたい いわさゆうこさんの丁寧な絵が素敵  投稿日:2020/03/22
ごろりん たまねぎ
ごろりん たまねぎ 作: いわさ ゆうこ
出版社: 童心社
この絵本の作者いわさゆうこさんは宮城県出身で、本のおしまいの「たまねぎのはなし」という文章に「子ども時代を過ごした東北の農家では、たまねぎを納屋の軒下につるして干していました」と書いています。
 それを読んで思い出したのは、私の故郷のこと。
 そこはたまねぎの名産地で、いたるところにたまねぎ小屋があったものです。
 誰もが小さい頃から馴染みのある野菜、それがたまねぎだといえます。

 たまねぎは子どもたちが大好きな料理、カレーとかハンバーグとかにも欠かせない食材で、料理によって切り方も色々あります。
 くしがたぎり、みじんぎり、わぎり、…。
 この絵本ではたまねぎの、こんな切り方まで描かれている徹底ぶり。
 もちろん、色んな種類のたまねぎ、例えば「あかたまねぎ」とか「しろたまねぎ」とか「ペコロス」といったものだけでなく、たまねぎの仲間のねぎのことまで描かれています。
 それも写真図版でなく、すべていわささんの手書き。

 圧巻なのは畑一面のたまねぎの絵。
 これ一枚の絵を仕上げるのにどれだけの日数がかかったのでしょう。
 そういえば、たまねぎが丸くなるのも大層時間がかかります。
 冬の前に苗を植えつけ、冬を越し、春になってようやく太りだす。
 収穫は5月頃かな。
 「だいどころに いつも あるんだ」、そんなたまねぎですが、そこにいたるまでとっても時間がかかっている野菜でもあります。
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自信を持っておすすめしたい みんなでドカドカドカやりませんか                投稿日:2020/03/15
ドオン!
ドオン! 作: 山下 洋輔
絵: 長 新太

出版社: 福音館書店
絵本を読むと賢くなるかどうかわかりませんが、知識が増えることはあるでしょう。
 それよりも物語にわくわくする気持ち、うれしかったり、怒ってみたり、泣いたりすること、そういうことを絵本は教えてくれます。
 でも、やっぱり一番は絵本を読んで楽しくなることではないでしょうか。

 その点、この絵本は読んで楽しくなること間違いありません。
 何しろ文を書いたのはあの有名なジャズ・ピアニストの山下洋輔さんですから、文章にテンポがあります。
 いたずら好きの鬼の子ドンと人間の子どものこうちゃんは、いたずらが高じて家から追い出されてしまいます。
 そんな二人が出会って起こる、大騒動。
 ついにはお父さんもお母さんも、鬼の両親も現れて騒動は大きくなるばかり。
 ページいっぱいに「ドカシャバ ドカシャバ ドカドカドカ!」みたいに音が溢れだします。
 絵を描いたのは、ナンセンス絵本の巨匠長新太さん。
 山下さんの文に負けないぐらい、明るい色の大爆発。
 読んでいると自然と身体が動き出して、足をドンドン、両手でパンパン、気分は最高潮!
 そして、ついに、
 「ドオン!」
 と、弾けます。
 この音はみんながそれぞれ出してした音が一つに合った時のもの。
 つまりは、仲良しのしるし。

 この絵本を読んで、子どもたちの笑顔がそれこそ「ドオン!」となれば、いうことありません。
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自信を持っておすすめしたい 絵本というより、これはもう図鑑  投稿日:2020/03/08
やさいノート
やさいノート 作: いわさ ゆうこ
出版社: 文化出版局
 「広辞苑」で「絵本」を調べると、「挿絵のある書籍」とまず出てきます。
 そのあとに「絵を主体とした児童用読み物」とありますが、こちらの方が私たちが日頃読む「絵本」に近いように思います。
 では、「図鑑」はどうでしょう。「写真や図を系統的に配列して、解説を加える書物」とあります。
 「知ってとくする 食べておいしい」と副題のついたいわさゆうこさんのこの本の場合、絵本というより図鑑の方がぴったりくるような気がします。

 なんといってもその情報量の多さです。
 最初に出てくる「トマト」の場合、主な産地や料理の方法、リコピンの効用まで載っています。わずか1ページの中に子供たちが知るには十分な情報がはいっています。
 しかも、赤いトマトはいわささんの絵で描かれています。(この本にはいわささんの絵だけでなく写真も使われています)
 この本一冊あれば、野菜の栽培にも、食べる時の一口メモにも便利なこと間違いありません。

 紹介されている野菜は主だったものはほとんど載っています。
 さらには「京やさい」や「加賀やさい」「沖縄のやさい」といった地域独特なものや、しいたけなどのキノコ類、ミントやタイムといったハーブ類、さらに山菜まで網羅されていますから、これはもうりっぱな「図鑑」です。

 おしまいは「やさいをおいしく食べるため」の「やさい7か条」まであるこだわりよう。
 こんな本が一家に一冊あれば、野菜生活も楽しくなります。
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