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夏の雨

パパ・70代以上・埼玉県

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夏の雨さんの声

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自信を持っておすすめしたい 漫画でも読書感想文書けるかも   投稿日:2026/05/20
おとなになるのび太たちへ 人生を変える『ドラえもん』セレクション
おとなになるのび太たちへ 人生を変える『ドラえもん』セレクション 絵: 藤子・F・不二雄
出版社: 小学館
 「小説を読まないから自分は読書家ではないと思って引け目を感じている人(中略)
 でもそんなことないよ。本、読んでいるじゃん! 小説じゃないだけで…。」
 これは「本の探偵」赤木かん子さんが『人生をちょっと楽にする本の話』という本に書いた言葉。
 実際この本では漫画の話なんかも書かれていたりします。
 漫画ならたくさん読んでます、という人も大勢いるはず。
 漫画なんかなんの役にも立たないと、さすがに最近ではそんな極端な考えをする大人の人も少ないはず。
 それでも、なんだか、違うような。

そんなもやもやを感じている人にはこの本がおすすめ。
 『おとなになるのび太たちへ 〜人生を変える『ドラえもん』セレクション〜』。
 えー、まさかの漫画本?
 そう、漫画本。
 だけど、この本は子どもたちが憧れる職業についた10人の大人たちが、
 漫画『ドラえもん』の中から自分に夢とか勇気を与えてくれた一話を紹介している、
 とってもためになる一冊。
 10人の大人には、菅田将暉さん(俳優)、辻村深月さん(小説家)、梶裕貴さん(声優)、向井千秋さん(宇宙飛行士)など、
 そうそうたる大人の人たちがいます。

 そんな大人たちが漫画『ドラえもん』のどんな話を選んでいるのかも興味があります。
 自身、劇場版『ドラえもん』の脚本を手掛けたこともある辻村深月さんは、
 「ぼくよりダメなやつがきた」というお話を選んでいて、
 何故この話を選んだか、その理由と辻村さんのこの話に対する思いを綴ったミニエッセイが紹介されています。
 それを読むと、漫画でも「読書感想文」書けるかもと思えたりします。
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自信を持っておすすめしたい 朱華さんの絵は結構こわい   投稿日:2026/05/17
ゆうれいだきのでんせつ 4
ゆうれいだきのでんせつ 4 企画・原案: 小泉 八雲
作: 田辺 青蛙
絵: 朱華
編集: 東 雅夫

出版社: 岩崎書店
夏になると恐ろしげな怪談話を聞いて涼をもとめたというのは昔の人の知恵ですが、
 最近の酷暑の夏ともなれば怪談話ではさすがに涼しくなるとも思えません。
 しかし、案外この話なら、ひんやりするかもしれないと思わせてくれるのが、
 小泉八雲の怪談話を絵本にした東雅夫さん編の「八雲えほん」の4冊めとなる
 『ゆうれいだきのでんせつ』です。
 話の内容もそうですが、
 朱華さんの絵がなんともこわい。
 怖い幽霊や妖怪の姿を描いたわけでもなく、ただ透明水彩を使った絵が幽かで、
 血を椿の赤い花びらで描いているのも間接的な効果があって怖い。

 物語は農家の女たちが集まっていた際、夜ゆうれい滝に一人で行って、
 そこにある賽銭箱を持ち帰ったら褒美がもらえるという話に、
 おかつという若い嫁が手をあげる。
 おかつは幼い子を背負い、ゆうれい滝に向かい、賽銭箱を持ち帰ることに成功。
 しかし、背負っていたはんてんをとくと「アラッ、ちが」と叫ぶ声が。
 この叫び声については、八雲の妻のセツさんの回想によれば、
 何度も「あらっ、血が」と叫ばさせられたという。
 おかつが背負っていた子どもの頭がもぎとられていたこの場面、
 確かに怖い。

 そういえば、昭和の子どもたちは夏になれば「肝試し」と称した
 夜の寺や神社に一人で行くそんな遊びがあったが、
 これも最近では夜でも明るいから成立しないだろう。
 今年の夏もきっと暑いんだろうな。
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自信を持っておすすめしたい バイキング給食にびっくり   投稿日:2026/05/10
きゅうしょくの じかん
きゅうしょくの じかん 絵・作: 加藤 休ミ
出版社: Gakken
5月の大型連休も明けて、この春小学一年生になった子どもたちも学校生活に慣れてきた頃。
 学校生活で楽しみのひとつが、たぶん給食の時間ではないでしょうか。
 クレヨンとクレパスを使って独特なおいしい絵を描く絵本作家加藤休ミさんの『きゅうしょくのじかん』は、
 そんな楽しい給食の毎日変わる献立の様子が実に巧みに描かれた絵本です。

 自分が小学生の頃も給食の時間のこともうっすらと思い出し、
 娘たちの給食の時間ははて? どんなのであったのかしらんと首をひねり、
 そしてこの絵本で描かれる給食はたぶん現在のそれで
 だとしたら、なんともおいしい給食献立であることか。
 もう一度小学生に戻りたくなります。
 どんな献立があるかのぞいてみると、
 きなこあげパン、カレーライス、さばの竜田揚げ、みそラーメン、ハンバーグ。
 どれもおいしそうに見えるのは、加藤さんの絵の力でもあります。

 びっくりしたのはバイキング給食。
 え!? 給食でバイキング!?
 まさか加藤さんの想像? 
 調べてみると、確かに一部の小学校ではバイキング給食を実施しているところがあるようで、
 絵本の中の子どもたちのようにそれぞれの盛り付けに個性が出て
 これはなかなか面白い。
 こんな給食だったら、学校に行くのも楽しくなってしまいそう。
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自信を持っておすすめしたい 🎵屋根より高いこいのぼり   投稿日:2026/05/05
こいのぼり ぐんぐーん
こいのぼり ぐんぐーん 作: おおいじゅんこ
出版社: ほるぷ出版
「力ある風出てきたり鯉幟」(矢島渚男)。
 この句のように、風がある時のこいのぼりはなんとも雄大なもの。
 「歳時記」の解説によれば、江戸時代に町人が滝を登るという鯉に願いをかけて
 こいのぼりを立てて男子の成長を祈ったそうです。
 最近は住宅事情があって、雄大に泳ぐこいのぼりを町なかで見かけることも少なくなりましたが、
 広い川べりなどで何十匹ものこいのぼりを泳がせている地域もあるようです。

 こどもの日といえば、やはりこいのぼり。
 そんなこいのぼりを題材にした絵本があります。
 おおいじゅんこさんの『こいのぼりぐんぐーん』。
 色とりどりのこいのぼりがかわいいタッチで描かれています。
 しかも、この絵本にはこいのぼりの解説も載っています。
 例えば、のぼりの一番上についている丸い玉。「かいてんきゅう」というそうです。
 天の神様に見つけてもらえるように、という意味があるとか。
 その下のからから回っているのが「矢車」。
 その下に「吹流し」があって、その下にようやくこいのぼりがあります。
 「高空に青き山あり吹流し」(相馬遷子)とか「矢車に朝風強き幟かな」(内藤鳴雪)のように、
 「矢車」も「吹流し」も季語になっています。

 この絵本の魅力はなんといっても、五月の風のようなすがすがしさでしょう。
 風がないと、こいのぼりもシュンとなります。
 風があると、元気になります。
 この絵本を読むと、風が吹いてきたこいのぼりのように、元気になれそうです。
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自信を持っておすすめしたい 「端午の節句」に読みたい絵本   投稿日:2026/05/03
かぶと
かぶと 作: 藤川 智子
出版社: 講談社
「武者人形兜の紐の花結び」(高橋淡路女)。
 この句の季語は「武者人形」。「端午(たんご)」の季語の傍題(関連季語)です。
 「端午の節句」は男子の節句ですから、武者人形や兜といった強いものを飾ります。
 子どもたちはあまり大河ドラマを見ないでしょうが、
 戦国時代を題材にしたドラマの合戦場面を見ているとさまざまな兜をかぶった武将がいるのがわかります。

 そんな兜をテーマにしたユニークな絵本があります。
 藤川智子さんの『かぶと』。
 表紙の新聞紙でこしらえた「かぶと」がまず目をひきます。
 昭和の子どもなら一度は作ったことがあるのではないでしょうか。
 令和の子どもはうまくこしらえることができるかな。
 作ったことがないという子どもでも心配はいりません。
 巻末に新聞紙などで折れば、かぶって遊べる、折り方のつくりかたが載っています。

 この絵本の面白いのは、もちろんその中身。
 色々な飾り物がついた兜が絵で紹介されています。
 「さる」「ちょう」「うさぎ」「えび」「かに」「さざえ」、
 なかでも変わっているのが「むかで」とか「しゃちほこ」。
 それぞれに意味があって、例えば「さる」は「悪いことが去る(さる)」ようにとの願いを込めて。

 ここまで書いてきて、思い出したのですが、
 新聞紙で折った兜をかぶって、新聞紙をくるくる巻いて作った刀で「チャンバラ」遊びをしたものです。
 昭和の子どもは。
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自信を持っておすすめしたい 宇宙人が出てこない!   投稿日:2026/05/01
星新一YAセレクション(6) あるスパイの物語
星新一YAセレクション(6) あるスパイの物語 作: 星 新一
絵: 和田 誠

出版社: 理論社
 『星新一YAセレクション6』(理論社)。
 表題作である「あるスパイの物語」をはじめとして、15篇の「ショートショート」が収められた、YAすなわちヤングアダルト向けの児童書。
 ちなみに、「ヤングアダルト」は子供と大人の間の世代を指す言葉で、13歳頃から19歳頃までの若者のことをいいます。
 装幀・挿絵(それぞれの作品に挿絵がついています)は、和田誠さん。

 この巻を読み終わって、あれ? と少し違和感を覚えました。
 何か忘れ物をしたような、そんな感じです。
 しばらくして、その原因がわかりました。
 この巻には「宇宙人」が登場しないのです。
 もちろん、この巻でもウィットに富んだストーリーの展開だとか予想外な結末など、星新一さんの魅力が十分味わえるのですが、「宇宙人」が出てこないと少し寂しくなります。
 「宇宙人」は登場しませんが、「権利金」という作品では幽霊だったり「お願い」という作品では悪魔や天使が登場したりします。
 でも、「宇宙人」がいないと、まるで和田誠さんの絵がない星さんの作品集みたい。

 その反面、少し長めのショートショートである表題作の「あるスパイの物語」や「陰謀団ミダス」、それに「ミドンさん」はしっかり読ませる作品に仕上がっています。
 たまにはこういう編集もあってもいいではないかな、と星さんが「宇宙人」に囲まれてしたり顔しているようにも思えます。
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自信を持っておすすめしたい 熟年の人に読んでもらいたい絵本   投稿日:2026/04/26
いまでなきゃ
いまでなきゃ 作: ダヴィデ・カリ
絵: チェチーリア・フェリ
訳: 青山 南

出版社: アチェロ
珍しいイタリアの絵本『いまでなきゃ』は、その冒頭のシーンも絵本としては珍しい。
 「−いよいよリタイアだ、やっとふたりでなんでもできる。」
 そう、この絵本は、おそらく定年を迎えた熟年夫婦の物語なのだ。
 もちろん、だからといって子供たちが読めないわけではないだろうが、
 やはりこの絵本に登場する夫婦のような熟年の人たちに読んでもらいたい。

 リタイアしたら、仕事におわれてできなかったあれもしたい、これもやりたいと
 誰しもが思うもの。
 この絵本の男性の場合もそう。
 知らないところを見てまわる旅をしてみたい、と。
 ところが、パートナーの女性は「春までまちましょ。」とつれない。
 ならば、一緒に外国語を勉強するのは? どうしてとくいじゃないのに。
 この会話のようすを描いた二人の絵がいい。
 糸電話でつながる二人。でも、男性は耳にあて、女性は耳にすらあてていない。
 このページでもそうだが、チェチーリア・フェリさんが描いた絵がこの絵本の魅力のひとつ。
 素朴で温かみがあって、これが初の絵本作品だというが堂々とした風格すら感じる。
 文章を書いたのはダウィデ・カリという絵本作家で、すでに多くの賞を受賞している実力ある作家。

 そういうコンビから生まれたこの絵本のラスト、「いまでなきゃ」と風に向かって
 バイクを走らす二人に勇気をもらえるはずだ。
 この春、リタイアを決めた人に贈ってあげたい一冊。
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自信を持っておすすめしたい おなか、こわさないでね   投稿日:2026/04/19
パンケーキ100まい たべたいの
パンケーキ100まい たべたいの 作・絵: 石川 えりこ
出版社: ポプラ社
 「推し」というのは「人に薦めたいほど応援している存在」ということらしい。
 単に「好き」というより「応援したい」という気持ちが強いことをいうのだとか。
 私にとって石川えりこさんはそんな「推し」の絵本作家のひとりだ。
 どこがいいのかと訊かれたら、「絵のタッチ」と答えるだろう。
 石川さんの描く線の柔らかさ、登場人物の顔の表情。
 けっして派手やかではないが、そうでないのがいい。

 そんな石川さんが2026年1月に上梓したのが『パンケーキ100まいたべたいの』。
 誕生日でもないけれど、お天気もいいし、三つ編みもうまくできたし、
 そんな日にはパンケーキが100枚食べたくなった女の子がお母さんにおねだりしてる。
 おかあさんも機嫌がよくて、女の子に材料の買い出しを頼むことに。
 パンケーキ100枚分の小麦粉とたまごとバター、それに牛乳。
 女の子のお供は黒い大きなねこ。
 それに買い物の先々で売っているのがみんなねこたち。
 ねこたちの望みもパンケーキをわけてもらうこと。

 この絵本にはいろんなねこが出てくるが、それぞれ表情が違うのがいい。
 もちろん、断然いいのが、女の子。
 大きな口をあけて、100枚のパンケーキをパクパク食べる姿がかわいい。
 あれ? ねこたちにはあげないの?
 おしまいのおなかすかしたまま去っていくねこたちの姿に、
 くすっ。
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自信を持っておすすめしたい この本を読むきっかけはコミック「本なら売るほど」   投稿日:2026/04/14
ことばの海へ雲にのって 大漢和辞典をつくった諸橋轍次と鈴木一平
ことばの海へ雲にのって 大漢和辞典をつくった諸橋轍次と鈴木一平 作: 岡本文良
絵: 高田勲

出版社: PHP研究所
街の小さな古本屋を舞台にしたコミック『本なら売るほど』(児島青)の2巻めに収められている
 第9話「本の海の漂流者」は古本屋にとって「売れない本」として警戒すべき辞書を扱った話。
 話の冒頭、全13巻にもなる大修館書店発行の『大漢和辞典』がどのようにして誕生したかが、手際よく描かれている。
 この挿話の参考資料になっているのが、
 『ことばの海へ雲にのって - 大漢和辞典をつくった諸橋轍次と鈴木一平』(作 岡本文良)。

大修館書店発行の『大漢和辞典』は通称「諸橋大漢和」と呼ばれている。
 というのも、この辞典を編纂したのが著名な漢字学者、諸橋轍次という人物だから。
 書名にでてくるもう一人の人物鈴木一平は、「良い漢和辞典を作りたい」と諸橋と共に
 出版界での偉業をなすことになる大修館書店の創業者である。
 この作品は小学生上級以上向けのノンフィクションシリーズの一冊になっていて、
 なんといっても読みやすいのがいい。
 だからといって、書かれている内容が子供向けの幼いものではなく、
 大人の読者にも十分に満足させてくれるものになっている。

 辞書作りの困難さは三浦しをんさんの『舟を編む』などいくつかの作品で知ることができるが、
 「諸橋大漢和」の場合もそうで、諸橋さんの知識と根気、鈴木さんの熱意がなければきっと出来上がらなかっただろう。
 コミック『本なら売るほど』で登場した「諸橋大漢和」はラスト、漢字大好きな青年に買い取られていく。
 諸橋さんも鈴木さんも、天国で微笑んでいることだろう。
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自信を持っておすすめしたい たけの一生を学ぶ   投稿日:2026/04/12
たけ もうそうだけの おやこ
たけ もうそうだけの おやこ 作: 甲斐 信枝
出版社: 福音館書店
たけのこがおいしい季節になりました。
 漢字で書くと「筍」。俳句の世界では意外な気もしますが、夏の季語です。
 では、春の時期のたけのこをどういうか。
 「春の筍」または「春筍(しゅんじゅん)」といいます。

    旅終へて春筍京に溢れをり      角川 源義

 『歳時記』を読むと、たけのこのことがよくわかります。
 例えば、春の季語の「春の筍」には「竹類の地下茎から出る幼芽」とあり、
 夏の季語「竹の皮脱ぐ」には「竹は伸びるにつれて、下方の節から順に皮を脱いで」とあります。
 「竹の秋」というのは「秋」とはありますが春の季語で、
 「竹は前年から蓄えた養分を地下の筍に送るため葉が黄ばんだ状態になる」と、
 竹の一生を季語でおえるようになっています。

 そんな竹のいのちの循環を描いた絵本があります。
 それが甲斐信枝さんの『たけ もうそうだけのおやこ』です。
 「もうそうだけ」は孟宗竹のことで、食用になる竹です。
 絵本の最初にこの季節目にする食用のたけのこが描かれています。
 そして、「たけのこはいったいどうやってうまれてくるのでしょうか。」と文章とともに
 たけの一生を目にしていきます。
 甲斐さんの丁寧な細密画がありますから、普段目にすることのない土の中での
 おやだけとたけのこのつながりがよくわかります。
 冒頭の書いた『歳時記』にあるように、
 甲斐さんの絵とともにたけの一生をたどっていけます。

 絵本にも描かれていますが、たけは秋になると青々と茂るようになります。
 なので、「竹の春」という秋の季語もあります。
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