むかし、アメリカの山あいの町や村には、図書館がありませんでした。
道はけわしく、家は山の奥にあり、本を読む機会がほとんどなかったのです。
そんな場所へ、馬にのって本をとどけていた人たちがいました。
WPA(公共事業促進局)で働く、騎馬図書館員とよばれた女性たちです。
彼女たちはラバや馬に本をのせ、川をこえ、ぬかるみの道を進み、ときには歩いて、
子どもや家族のもとへ本を運びました。
本をとどけられた人々はこう言いました。
「本が来ると、さびしくなくなる」
「学ぶ希望が生まれる」
彼女たちが運んだのは、本だけではありません。
知るよろこびと、未来への希望でした。
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