小学1年生のかずまは、学童クラブで飼っているキアゲハの幼虫“なっちゃん”が大好き。毎日学校が終わると、エサのフェンネルを摘んで学童クラブへ向かいます。ですが、今日は飼育箱の中を探してもなっちゃんの姿が見えません。すると友だちのめいちゃんが言いました、「あれ? しいくばこの ふたって、なかったっけ?」。ふたを閉め忘れたのは、先に来てエサをあげたれんくんだと勘違いしたかずまは、れんくんに冷たい態度をとってしまうのですが……。
幼虫からさなぎへ、そして美しいチョウへと姿を変えていくなっちゃん。その小さないのちを慈しみ、変化を見守る子どもたちの心の成長を、日常にある大切な気持ちを丁寧にすくいあげてきた児童文学作家・深山さくらならではの視点で描きます。澄んだ夏の空のような、さわやかな読後感が残る一冊です。
【出版社コメント】
深山さくらさんは数年前、キアゲハの幼虫を育てて羽化の瞬間を見届けました。そんな体験を元に、子ども目には幼虫がどんなにかっこよく愛おしい存在として映るのか想像しながら、この物語が生まれました。挿絵は数々の名作アニメにも参加してきたイラストレーターの下平けーすけさん。たくさん葉っぱを食べて、うんちをして、一生懸命生きているなっちゃんと、その姿に惹かれていく子どもたちの様子が生き生きと描かれています。
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