
「わたしも だいぶ 年をとったなぁ。でも あいかわらず 青い青い空に わたがしのような 白い雲のえを かくのが すきなのだ」
ひとりごとのように、ぽつぽつとつぶやきながら、だれかが空に絵を描いているようです。
ソフトクリームのような雲。ドーナツみたいな雲。 描いた雲が風にとばされ、雨のあとは虹を描く。 冬の朝は、きれいなリンゴジャムみたいな色を、空いっぱいに塗って……。
広い、広い空に、雲を描き、色を塗っているのは、いったい誰なのでしょう。
本の中では語られないけれど、色鉛筆のやわらかな色彩のむこうに、空の変化を感じ、思いをめぐらせたくなります。
(大和田佳世 絵本ナビライター)

青い空に白い雲の絵を描くのが大好きな「雲のえかきさん」。ソフトクリームやドーナツ……さまざまな形を描いていきます。風に邪魔されたり、雨の日はお休みしたりしながら、今日も空にやさしい絵を描き続けるのはどんな人なのでしょう。時には空を見上げてみてほしい。雲や太陽、月、星……やさしく語りかけてくれるかもしれません、そんなメッセージがこめられたやさしい絵本。
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