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「足が速いだけで、何もできないフォワードは、失格」チームメイトの信頼を失いかけていた陽平だが、ゴールポストに激突してから、左耳から聞こえるはずのない声が聞こえて……。
サッカー少年の楠林くんは、背が高くて足が早い。さぞ、活躍するかとおもいきや、心の弱さからいざというときにミスをするのです。
チームメートからは厳しいダメだしをされるし、監督は名前を間違って呼ぶし、妹にまでバカにされる始末。。
そんな楠林くんは、試合中に左耳をぶつけたことから、周りの人の心のつぶやきが聞こえるようになります。
相手チームのつぶやきから、見事な活躍をしますが、こんなのフェアーじゃないと悩みます。
それに大人の勝手な思いに振り回され、ますます悩んでしまいます。
わが子に自分の心が読まれてるなんて、考えただけでもぞっとしますね。
わが子に望む事は、本当に子どもを思ってのことか、心を読まれても恥ずかしくないか、大人として考えさせられました。
サッカーの好きな人にはもちろん、好きじゃない人にもおすすめの本です。
本が苦手な人でも、楠林くんの気持ちに共感できて、読みやすい本だと思います。 (おるがんさん 40代・ママ )
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