こぞうのパウはお母さんと暮らしている。
パウのお父さんは、自分の忠告を聞かなかった仲間を人間から助けるために命を落とした。
それからパウはお母さんや子ゾウの友達と一緒に強く優しく成長していった。
ところがある日、お母さんがサーカスをする人間に捕まってしまう。
そしてパウはお母さんを探すためにひとり旅に出る…。
この本の文体は『あらしのよるに』と同じく、子供向けの絵本には珍しく「です・ます調」ではなく、「〜だ。〜をした。」の文で説明されています。
このことで、パウやパウのお父さんお母さんに降りかかるさまざまな災難が直接心に響いてきます。
この本は幼い子どもなら、大人の人が読んであげたほうが、その緊迫感が伝わると思います。
うちの子供も、私が読み進めるとどんどんお話に引き込まれドキドキしているのが横でわかりました。