「おしいれのぼうけん」や「ロボットカミイ」でおなじみ古田足日さんの可愛らしいお話です。
昔、鬼が出るって言われていた山に遠足で行った。
鬼は怖いなって思っていたら足を滑らせ落ちちゃった。
でもそこで、鬼の子達がたすけてくれた!
鬼の子達は人間が怖いって言う。
何でかきいたらサル・キジ・犬を連れて腰に刀を差して倒しに来たからだって。
なんか、現実の世界でもありそうなことではありませんか?
でも、人間の子どもと鬼の子どもたちは仲良くなり、一緒に遊んだんです。
現実にこのような立場に置かれている子どもたちも、個々の人間はそのような人たちばかりではなく、その人を一人の人間として評価でき、親睦を深められるような関係に気付ければ世の中も平和になるのにな、と思いました。
しかし、子どもはそんな事分かりませんので、「鬼は人間が怖いんだって、面白いね!」とか、「鬼の世界にも同じ桃太郎の話があるんだ」など、人間と鬼の世界の共通点や、正反対な点など面白がって読んでいました。
全てのページにイラストがあり、字もひらがなが多用され、年長さんでも楽しんで読めそうです。
絵本と幼年童話の移行期にぜひ。