桂三枝の落語絵本シリーズ第3巻です。
回を追うごとに三枝さんの落語絵本はテンポがよくて、絵本として見応えのあるものになっていく気がします。
けれども、文章がやはりずべて落語調なので、
読み聞かせなどに使うときはよほど練習しておかないと、この面白い語りが白けたものになってしまうので、気を付けてください。
人間のエゴで捨てられた野犬たちの「悲しくも雄々しい生き方」にスポットを当てています。
所々に従来の落語らしいやり取りも入っていて、落語の入門編としてみても楽しい物語だと思います。
お薦めは小学校高学年から中高生のお子さんたちです。
(もちろん大人にもお薦め)
この作品を読んで、今は日本はペットブームですが、自分たちが飼っている動物は最後まで愛情を持って世話してほしいな〜と、改めて思いました。