『Fox:A Circle of Life Story』が原題。
キツネの命の循環を描いた科学絵本です。
冬の林で、命がこっそり動いている様子に耳を澄ませることからオープニング。
読者に科学の感性が働きます。
そして視点はキツネへ。
狩りや子育ての様子。
人家に近いせいでしょうか、キツネは車にはねられ、死んでいきます。
ここの描写も生々しいですが、まさに命そのものです。
やがて、キツネは消えていき、小さな粒となり、溶けていき、生まれ変わるのですね。
動物たちやさまざまな植物を介して。
生き物の命のサイクルを体感できると思います。
小学生くらいから、しっかりと受け止めてほしいです。