いもとようこさんのきつねの絵が、とってもかわいらしくって、冬の寒さきびしい世界を、ほっこりあたたかくしてくれます。
ふだん読む絵本よりもやや文字数の多いものでしたが、6歳の息子も途中でめげることなく、私の読み聞かせに付き合っていました。なにやら、このお話は、教育テレビの「おはなしのくに」で紹介されていたらしく、「このセリフ(かた雪かんこ、しみ雪しんこや、キックキックトントンなど)テレビといっしょ!」なんて言っていました。
人間のこどもときつねが、少しずつ近づき、仲良くなっていくようすが、読んでいくにつれて読む側の気持ちをうれしさでいっぱいにしてくれます。お互い、相手を信じてみるっていう気持ちになることがなによりも大事なことなんだなあって思いました。
人間どうしも、このお話のように、仲良くしなきゃねって、宮沢賢治さんは言いたかったのかな。自然や動物、素直な気持ちをもつ子どもから教えられることは多いんですね。