「のはらのスカート」 ママの声

お母さんが作ってくれたスカート、お花、ちょうちょ‥と出てくるキーワードがすべて女の子らしくってかわいい。
色彩もやわらかく、寝るときよくこの絵本を読み聞かせてと持ってきます。

春にぴったりな絵本だと思います。

読みながら、『わたしのワンピース』を思い出してしまいました。
ちょうちょがスカートにいてもいなくても、春になったら
小さな子どもはのはらに行きたくなるもの（すぐに行くことの
できる野原がどこにでもあったらいいのになあと思います）。
そしたら、きっと、スカートからはあたたかな、のはらのにおいが
するだろうなあ。
野原に行きたくなりました。
最近ちっとも作っていない、スカートも娘に作りたくなりました。

おかあさんが作ってくれたスカートには、ゆかりの好きなちょうちょの刺しゅうがいっぱい。
「うれしい。みんなにみせてこよう。」
と、外に飛び出すのですが、のはらには誰もいません。
残念に思っていると、とても不思議な素敵な出来事が起こります。

なによりも、おかあさんにスカートを作ってもらったうれしさを感じます。そんな子どもの心が痛いほど伝わってきます。その思いが、こんな素敵な出来事を引き起こしたのでしょう。春の暖かさが、充分に伝わってきました。
優しい色遣い、ゆかりの素朴な表情や仕草が、心を穏やかにしてくれます。

『わたしのワンピース』のお姉ちゃん版絵本・・・っていうところでしょうか。
のはらに遊びにいったゆかりちゃんに
とっても不思議なことが起こります。
ちょうちょやお花といっしょにバレリーナのように踊ったり
おしゃれが大好きな女の子にはたまらないエッセンスがたっぷり詰まった絵本です。
ゆかりちゃんが家に戻った時に
お母さんが言った一言にも温かさを感じます。