機転の利くポリーと間が抜けていて憎めないオオカミが、いろいろなシチュエーションでお話を繰り広げます。
ストーは13篇のお話を書いているそうですが、この本にはそのうちの四編が収録されています。
童話のパロディばかりかと思ったら、ちょっと緊張するお話が後半にありました。
動物園でとらわれてしまったオオカミをポリーが助けるお話、ポリーがオオカミに捕まってしまうお話。
それぞれハラハラさせながら、ポリーの機知でオオカミの魔の手から逃れるのですが、ポリーもなんだかスリルを楽しんでいるようにも思えました。
岩波書店で三冊シリーズがあるので、物足りない人はそちらもどうぞ。
失敗しても失敗しても、懲りずにポリーを食べてしまおうとするオオカミ。
いろいろとバリエーションがあって、安心して楽しめるのですが、最後に食べられてしまうようなオチはないでしょうね。