1949年に米国で初版され、日本では1967年に訳されていますが、92万部も発刊したベストセラーです。
原題は、「The Happy Day」ですが、邦題の「はなをくんくん」の方がしっくりくると思います。
最初は、冬眠中の動物たちが丸まっている姿が続きます。
のねずみ、くま、かたつむり、りすとモノクロですが、とても優しいタッチで描かれています。
そして、みんなはなをくんくんさせて目を覚まします。
それから、匂いのするほうへみんなが向うのですが、壮観なスケールです。
しかも、その表情がみんな異なっているので、眺めるだけでも楽しめると思います。
そこには、春を象徴するものがあるのですが、その頁のためだけに、このストーリーがあるのです。
文章がリズミカルで読みやすいし、絵もとても暖か味があって奇麗なので、2歳くらいから楽しめます。
春先に読みたい一冊です。