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とんでいった ふうせんは」 パパの声

とんでいった ふうせんは 作:ジェシー・オリベロス
絵:ダナ・ウルエコッテ
訳:落合 恵子
出版社:絵本塾出版
税込価格:\1,650
発行日:2019年09月24日
ISBN:9784864841528
評価スコア 4.78
評価ランキング 528
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  • できれば、そうならないようにしたいけれど、それは叶わないかもしれません。
     私もこの絵本のおじいちゃんのように、「記憶」という風船を手放すことになるかもしれないのです。
     今の言葉でいえば「認知症」。
     この絵本は、やさしい文章とやわらかな絵で描かれていますが、「認知症」をまっすぐに見つめた作品になっています。

     少年はいくつもの風船を持っています。
     お父さんとお母さんは少年よりたくさんの風船を持っています。
     おじいちゃんは、それよりももっと多くの風船です。
     この絵本で描かれる風船は「記憶」です。
     おじいちゃんは少年に風船の中のたくさんの話をしてくれます。
     おばあちゃんと結婚した時の話だとか。
     そして、少年はおじいちゃんと同じ風船も持っています。
     それは、おじいちゃんと釣りに行った時の「記憶」。
     そんな大事な風船を、おじいちゃんはひとつずつ手放していきます。
     最後には、少年のこともわからなくなっていました。

     忘れるという悲しい症例を、この絵本はやさしく描いています。
     けれど、この絵本には最後救いが描かれています。
     おじいちゃんの風船は、いつの間にか少年が持つ風船になっていたのです。
     おじいちゃんが語ることで、風船が少年にバトンされたのです。
     おじいちゃんから「記憶」は消えていきましたが、その「記憶」を少年が受け継いでいきます。
     私たちはそのようにして、生きるということを繋いでいくのだと思います。

    投稿日:2022/04/10

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  • 風船につまった思い出は

    思い出がつまった風船という設定が、とてももの悲しく思えました。
    思いきり膨らんだ風船は、飛んでいくもの、萎むもの。
    思い出はいつか消えていく。
    おじいさんの持っていて風船が、次第に少なくなっていく様子には、一生のはかなささえ感じました。
    でも、この絵本のまとめは素晴らしいと思います。
    次第に少年の風船が増えていき、その中におじいさんとの思い出の風船と、おじいさんの思い出そのものの風船が、含まれているのですから。

    投稿日:2019/11/17

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