原題は、OUR CAT HENRY COMES TO THE SWINGS。
登場する猫のヘンリーの実話だそうです。
ヘンリーは、著者の家に住みついて、本当にブランコ遊びに出かけるそうで、登場する犬も実在するとのこと。
お話は、ぼくとママでブランコ遊びに行くところから始まります。
それを見ているヘンリー。
ぼくは三輪車をぐいぐい走らせているのですが、ヘンリーは、塀の上を走ったり、散歩中の犬達を追い抜いたりして、公園に一番乗りします。
この公園が、犬お断りというのが面白い。
猫なら良いってことって思ってしまいます。
そこで、ヘンリーもブランコ遊びをするのです。
こんな猫がいるなら、楽しいのは間違いありません。
主人公と言っても過言ではないヘンリーの、躍動感あふれる動きが読者の心を掴んで離さないでしょう。
人物像だけがやけにデフォルメされた絵も、なかなかストーリーには合っていると思います。
やなせ なおきさんの訳も、リズム感がとても良いので、読みやすい絵本としてオススメします。