この本がきっかけでいじめに合った友人の子供(アフリカ系カナダ人と日本人のハーフ)がいます。これを聞いて非常に胸が痛みました。この絵本のメッセージは体をきれいに洗いましょうということだと思いますが、ごぼうはそもそも黒いわけで、洗っても白くなるわけでもない。それが悪いのか?現在の日本でも多数の国籍の方々が日本で暮らすようになりました。友人の保育園でも人種の異なる子どもたちが入園されていて仲良くみんなと保育園生活を送っているそうです。そうした中この絵本が、保育園等で読まれていることを知りすごく違和感を覚えました。肌の色が黒い人、白い人、赤ら顔の人、いろんな人達がいますよね。いろんな人たちがいるからこそ人生は面白い!色が違うとダメなのか?そんなことはありませんよ、違うことは素晴らしい。違うことを認め合うことがなにより大切なことだと思います。この絵本が悪いというわけではありませんが、なんにでも興味を示し、影響をうけてしまう3歳から6歳の幼児期にとって子どもたちが勘違いをしてしまうのではないかと不安を覚えます。保育園・幼稚園等で読み聞かせをする際は十分検討すべきだと思います。グローバル社会になっている日本においてこれからの未来を担うこの子たちのためにも私たち大人がしっかりとした判断をしていかなくてはならないのではないでしょうか。