この「あばば うぶー」だけでもう十分といったくらい、インパクトの強い絵本でした。一度読み聞かせをしただけで、「あばば うぶー」というフレーズをおぼえてしまった娘。
あかちゃんぞうは、この「あばば うぶー」の言葉だけしか話すことができません。迷子になったことも、お母さんが恋しいことも・・・。だけどこの一言だけで、このあかちゃんぞうの純な言葉一つで、たくさんの動物たちの心を揺れ動かしていくのです。ワニやライオンでさえ、あかちゃんぞうを食べることができません。
最後にライオンにしっぽで転がされ、ねむったまま、ごろんごろんと転がっていくあかちゃんぞう。行き着いた先は、なんとお母さんぞうのいるところ。このラストの安心感が、子どもにとってはいいんでしょうね。
心配そうなおかあさんをしりめにやっぱり、あかちゃんぞうは「あばば うぶー」
でもお母さんと会えてよかったね。