タイトルと表紙絵が面白そうだと思って、図書館で借りてきました。
この感想を書こうと思って、まずびっくりしたのが、本のお薦めの年齢が、幼児から小学校低学年(?!)となっていたところ。
この話、現代の幼児たちにはちょっと想像しにくい難しいかなぁ〜と、思いました。この作品は(たぶん)昔話っぽい創作話で、本当の昔話じゃなさそうですよね?
絶版になってしまったので、今さら対象年齢の変更を伝えられないとは思いますが、もし、読み聞かせとかで使われる方は、学年を選ばれた方がいいかもしれません。
個人的には、高学年以上の大人たちの方がこの作品の面白さはずっとわかると思います。
小さい子向けにするなら、あきやまただしさんの「へんしんトンネル」くらいダイレクトに大胆な形にして欲しいかったです。
木曽さんの絵はいろいろ遊び心があって、面白いです。
特に2ページ目の「つる」とか「うめ」とか「まつ」とかいいながら、若い男たちが腑抜けになっているシーンのバック。
さり気なく背景に女の人の横顔が3つ描かれていたり、すがたかえの洞窟のページは迷路クイズのように描かれているし。その洞窟の絵もよく見ると“ぬさばあさま”の顔みたいだし…。
出来たら、読み聞かせなどするより、こういうところをじっくり堪能して欲しい作品です。