「アート少女 根岸節子とゆかいな仲間たち」 ママの声

平成初期に中学生だった私は、中学生＝部活という時代で、中学時代はそれはもう部活に時間的にも振り回されていた感があります（笑）。
令和に入り、中学生の部活も、教員の働き方改革等で、昔よりだいぶゆるくなっているようですが、部活動の仲間とは特別だったりするのは、時代が変わっても変わらないのかな！

部員４名の弱小美術部は校長に嫌われていて廃部の危機。校長が代わりの部室も用意せずに部室から追い出し、ひどいな…と思ったのですが、立て籠もり花火事件を起こしたり、美術部の面々がみんな扱いにくそうな部員ばかりで、うーん…。
本人は真面目で地味とか言って否定しますが、キレた時の過激な行動といい、「根岸節子と仲間たち」ってぴったりだと思いました（笑）。

挿絵をみたらそんなに面白くなさそうで期待しないで読んだら面白かったです。

中学2年生の美術部長、根岸節子の周囲のやる気なさそうな部員たちが、部の存亡をかけて出た展覧会で必死になってシャッター絵を描いたりして、青春ぶりに感動します。

真剣になる姿も良いし、あとは部長がとても奥が深くて好きになりました。レトロすぎる名前だけどかっこいい！そして、美術の薀蓄が書いてあるのも良かったです。勉強になりました。