本屋さんの絵本コーナーに、秋にちなんででしょうか? お薦めの棚に並んでいました。
そして、その絵本の表紙に書いてある綺麗な黄色い葉っぱ(ハリギリという木の葉っぱ
だそうです。)に惹かれて、思わず手に取りました。
話は単純なんですが、とても可愛い話で、しかもその絵の美しいこと! 今まで読んだこと
のある絵本の中で1・2位を争うくらいの美しさだったので、すぐに二度読みしてしまいまし
た。
そして、作者の名前を見て、日本人が書いたお話にどうして外国人(ロシア人)の絵?
すごいコラボレーションだなと思ったら、どうやってこの二人が1つの話で結びついたのか
知りたくて知りたくてたまらなくなりました。
そして、元々、この絵本は、月刊誌『ちいさなかかぐのとも』だったことが分ったので、
ちいさなかがくのともなら、付録の冊子がついているから、そこに何か書いてあるのかも
と思って、図書館に走りました! (頑張っちゃいました。)
このお話は、作者:八百板さんがブルガリアに留学していた時に、寮のルームメイトだった
ブルガリア人の家族と森に出かけた時に、実際、その友人のお姉さんのお子さんがやった
ことを、それから何十年も月日が流れた、ある日に届いた手紙で懐古した思い出を書き連ねた
そうです。なので、ストーリーの舞台はブルガリアの話だそうです。
そして、絵を担当のチャルーシナさんはロシア人で、シベリアの森を舞台に絵を描いたそうです。
結局、どうしても、どのようにこの二人が結びついたのかは分りませんでしたが、何十年も
前にブルガリアに、それも女性が留学していたこともビックリでしたし、他にも色々なことが
分って、とても為になりました。
話自体も、息子は、はじめにネズミがでてきて、次のページで葉っぱと手の大きさの対比を
見て、次々と動物がでてきて、その次のページで対比するという構造に興味がわいたようで、
特に、クマの手の登場の仕方が気に入ったようです。
単純な話なんですが、小さな子どもにはよく見かけられる光景ですよね。そんな小さな逸話が
素敵な絵本になっていいな〜と思いました。そして、絵本に登場するようなこんな美しい自然を
いつまでも残したいなと思います。
ああ! でも、本当にどんな風にこの2人のコラボレーションが生まれたのか知りたいです!
小さい子からもお薦めです。是非、読んでみてください。