関西弁の絵本好きな息子と読もうと
図書館から借りてきました。
何をやらしてもアカン長谷川君。
長谷川君のダメダメぶりがかなり笑いをとっているストーリーで、
でも「キライや〜」と言いながらも、
なんだかんだ暖かく面倒を見ている主人公。
ケタケタ笑って、
「読み終わったらもう一回読んで〜!」なんてリクエストしていた
息子でしたが、
あとがきを読んで、
胸のつまる思いがしまいSた。
1950年の、『森永ヒ素ミルク中毒事件』。
被害者の数12344人、うち死亡者130名の事件の被害者という
長谷川君は、実はこの絵本の作者、長谷川集平さんそのもの。
途中で長谷川君のお母さんの
「毒入りミルクのんでもうた」と言う発言がありますが、
この事件自体をあまりよく知らなかった私はピンと来ず、
あとがきを読んで初めて、
この事件でたくさんの乳児が被害を受けたこと
今なお苦しんでいる人がいることを知り
ショックを受けました。
ヒ素入りミルクを飲ませてしまった親御さん達も、
後悔の念で今も苦しんでいるといいます。
自身をモデルにした長谷川さんのこの一冊、
子供だけではなく、
子供を持つお母さん達に是非、読んでほしいと思います。