こちらのレビューを読んで借りてきました。
面白〜い!
一本取られた〜って感じです。
世界で一番喧しいところは、ガヤガヤという都でした。
なかでも一番喧しいことが好きなギャオギャオ王子様は、来るべき誕生日に、王様にガヤガヤだけの喧しい音ではなく、「世界中の人が同時に怒鳴った音が聞いてみたい」とお願いします。
王子の発案に、王としての権勢欲から王様は、準備に取りかかり…。
前半のガヤガヤの喧しさが、絵からよく伝わってきました。
読んでいるうちに、耳の奥がキーンとしてくるようでした。
世界中を巻き込んでのこの誕生祝いの物々しさも、読んでいて気持ちを前のめりにさせてくれました。
ある小さな町のおかみさんの一言から、『あれあれ?』と思い、“別に悪気はなかったのですが”が繰り返し出てくる当たりで、予想がつきました。
人間の心理って、こうかもしれませんね。
でも、ラストで見事に予想を上回る爽やかなお話しに、『参りました』でした。