5年生で宮沢賢治の作品を読み、6年生で彼の伝記を学習していくため、読み聞かせていました。このお話は、短い中にも宮沢賢治の思想が濃く表れていると思います。また、油絵から身体的にも精神的にも悩み苦しみ竜の姿が感じられ、お話が心に深く入り込みます。
低学年や幼児であっても
「ここまで 我慢せなあかんの? なんで?」
「かわいそうすぎる」
と竜の生き様、死に様に何かを感じずにはいられません。この見返りを求めず与える愛に徹する竜の姿から感じたことを少しずつ子どもたちと考えていきたいと思える本でした。
高学年には、他作品とあわせて是非読んでもらいたい一冊です。