最初の聖書の1文以外、ず〜っと絵だけで語られている絵本でした。
スピアーならではのち密な物語の世界を堪能できた気がします。
他の方が感想に書いていますが、
動物の好きなお子さんは、楽しめると思います。
そのほかにも絵の勉強をしている中高生にも、お薦めしたいですね。
私が読んで、スピアーは聖書に書かれていることだけでなく、ちゃんと物語を紡いでいるな、と感心したところは、
ノアがほ小舟の中で、動物たちのえさやりをしたり、糞の後始末をしたりしているシーン。
そして、最初はきれいだった船の中が、「7日間も」大洪水に流されていたため、船の中は日に日に汚れがひどく、ノアもだんだん疲れた姿に描かれています。
子どもが読んだら、また違う目線なのでしょうけど、私はスピアーという絵本作家の面白さをこの絵本で見せてもらった気がしました。