あべ弘士さんの描く動物って、どうしてこんなにいいんでしょう。
決してリアルではないし、かといって可愛いわけでもないのですが、なんだかとても生活感があるのです。
この本は、北極を出発点に、電車が雪の野原やサバンナやジャングルを通って、いろいろな動物達を乗せていき、終点の動物園駅までいくお話です。
次々と乗って来る動物達、その度に「きっぷをはいけんしまーす。パッチン。」と出てくる車掌さん(なぜか車掌さんも駅毎に変わります)。
その繰り返しが楽しい絵本です。
各駅には、ちゃんと見送る動物もいて、電車に乗った動物が手を振ったりしている姿も微笑ましいです。
終点の動物園には、観光に行ったのかな?それとも、ここがお家で帰ってきたのかな?その辺を考えたりするのも楽しい絵本です。