きつねのきっこちゃんとおともだちがおばあちゃんの留守の間、スープの番をします。
スープの入ったお鍋、顔があってしかも、しゃべれるんです。
きっこちゃんたち「おなべ、おなべ、にえたかな?」と聞くとおなべが「にえたかどうだかたべてみよ、コト」と言ってきます。
するときっこちゃんたちが味見をするんです。
きっこちゃんたち味見を繰り返しているうちに、お鍋の中は空っぽに・・・。
でも、おなべさんに「バターをいれて」「お水をいれて」と、言われたたとおりにきっこちゃんたちお鍋に材料を入れていきます。
おばあさんが、家に帰ってくると、にんじんスープがいつのまにか春の香りがするたんぽぽスープに変わっているという。
不思議で、とっても春の暖かさが伝わってくるお話です。
読み終えたあと、息子は、「おなべ、おなべ、にえたかな?」と楽しそうに夕飯の支度を手伝ってくれました。
そして「家にも、お顔のついたお鍋あったらいいのになぁ」ですって。