子供は親の働く姿を見て、自分もやってみたい!と思うものです。
この絵本の女の子ヌットも、大人たちの絵付けの仕事を任せてもらい、喜んで絵を描きます。
ただ、自由に好きな絵を描くことができないのが残念でなりませんでした。
自分の時間に、自分の好きなものを描くヌットの表情はとても幸せそうです。
自由に絵付けしたかさは、やがて王さまの目に留まる訳ですが、それは絵の柄が他とは違うからという理由だけではなかったと思います。
やはり絵に心は宿るものなのですね。
言われたものを機械的に描くよりも、好きなものを心をこめて描くほうが、人の心を動かすのだと思いました。