結果は丸く収まってはいるのですが、結構生々しいお話です。
夜中に響いた恐ろしい音って何だったのでしょう。
そのために眠れなくなったお姫さまでしたが、事実を知ってしまったとき、知らんぷりを決め込むことにしました。
それは、両親の激しい言い争いだったのです。
子どもはこうして、心の中につらい感情を押し込めていきます。
両親の不和と間に置かれる子どもの辛さがにじみ出ています。
一見おとぎ話風に描かれていますが、これをわが子に読み聞かせする親を想像できません。
知らんぷりを決め込んでいる子どもが、親に差し出す絵本かもしれません。
親子に絵本関係があることを祈ります。