猫を拾ってきて「飼いたい」という
主人公のあおちゃん
話が展開していく中で
登場人物が次々投入され
若い男女の夫婦に
男の子のあおちゃんのいる3人家族なんだと思い
読み進めました。
しかし・・・
最後に近づくに従って
その家族の形が、はたから見る人にとっては「フクザツ」であると言われている状態で
夫婦と思っていた二人も、実は・・・。
人は、いわゆるステレオタイプな型に、なんでも当てはめて考えてしまうものなんだなと
再認識させられるようなお話です。
読み終えてから、どこかにその思い込みの種となるような
ミスリードさせる何かはなかったと
再読しましたが
書いてない部分を勝手に想像しながら読み
無意識の「おもいこみ」が、なかなか手放せない自分に気づきます。
性別について、深く考えさせられた一冊です。