レオニ作品では、めずらしく背景が青い作品です。
いつもの美しい白さはなく、どことなくどんよりした雰囲気です。
ねずみたちが、仮面に取り付かれ、本来の自分らしさを失ってしまい
しまいには、自分自身すら見失ってしまいます。
そこに一匹のねずみが現れたことにより、ねずみたちは
もとの生活に戻っていき、不幸な過去を忘れてしまいます。
しかし一匹のねずみだけ、変装したときに塗ったしっぽの色がとれずに
そのことを忘れずにいる
忘れちゃいけない。と
これまで人が争ってきた歴史も、繰り返さないように忘れちゃいけない
とても深い題材の話だと思います
大人が読む絵本なのではないかと思うほどです。
子供には、歴史を学ぶ頃に読んであげたいと思います