モーリス・センダックがマザーグースの詩を元に描いた絵本です。
マザーグースって、理解し難いところがあるので、この絵本も取り付きにくく、子供は全く?という感じで、絵だけは面白がっていました。
最初は全くわからずでしたが、何度か読むうちに彼のメッセージが感じられてきました。
「子供が劣悪な環境にあってどう生き延びるか」がテーマのようなのですが、ホームレス・貧困に繋がる今日的は問題を鋭く描ききっていると思います。
子供が読んで楽しむ絵本というより、大人が理解して子供に伝えてあげるそんな絵本だと思います。
センダックの絵の力量にただ圧倒されてしまう一冊です。