切ない。切ない気分でいっぱいです。オオカミのいじらしさ。木村裕一さんが描くオオカミは、いわゆるいじわるなずるかしごいイメージじゃなくて、とても純なんですもの。このうさぎが、またあっけらかんとしていて、最後の最後まで、悪びれていないのが、オオカミと対比されてなんともおかしい。
でもこのウサギ、計算づくだった。「今度は、もっともっとじょうぶなおおかみさんを見つけなくちゃ。」この一言で、あぁーやっぱりと読者も納得。
やっぱり、この一言があるからこそ、読者はオオカミに感情移入しちゃうんでしょうね。弱者に味方するようなそんな感じでしょうか。個人的には、好きだなぁ。このオオカミとうさぎの逆転した図式。