題名から奇想天外な絵本かな?と思ったら、意外にほのぼのした物語でした。主人公のこの犬、黒のラブラドールかしらん。太って尻尾が短いあたりが(不恰好なのです)、我が家の小柄なメスの黒ラブにそっくりなので、物語を読み終わると、息子が「よかったねえ」と心底喜んでいました。息子は犬が好きなので、もらい手がないとか、飼い主がいないとかいうことに敏感なようです。物語はシンプルですが、絵にとても味があります。色が濃く、かすれたようでもあり、重ねて塗ったようでもあり……絵には詳しくないのですが、どうやって描いたんだろうと興味がわきます。