ダヤンの存在は知っていたものの、初めて絵本を読みました。
風の精・シルフに招待され、ボルネオの熱帯雨林を訪れたダヤンとバニラ。
そこには、たくさんの動物や小さな生き物、植物、大きな木、そして、
本当に聞こえてきそうな、鳴き声が溢れていました。
「ウーク ウーク」「ホゥ ホゥ」「コカカカ」「チィチィ」「ルーイルーイ」
思わず、声に出して読んでみると、熱帯雨林ってこんな感じ!という
イメージが湧いてきて、嬉しくなってしまいました。
「森の音を聞いてごらん」というタイトルの意味にここで納得!
そして、ミツバチに変身して森を飛ぶダヤンが見つけたのは、
熱帯雨林の森とはくっきりと違う、ヤシの森。
そこは、生き物の気配も音もほとんどなく、まるで死んだ森のよう。
この森に取り残された木が、この森のことを「ニンゲンの森」と呼んでいて、
ドキッとさせられました。やはり、自然の森に敵うものはないんですね。
自然の森の良さが、最初から最後まで目一杯詰まっています。
深い緑色に、そしてダヤンのかわいらしさに、心を癒されました。
この絵本を読み始める前、「ボルネオ」ってどこ?と調べた私。
今度は、「わちふぃーるど」って何?と調べることになりそうです。