タイトルから分かる通り、2011年3月11日の東日本大震災の時の話です。
震災が起きた頃のページは、どれも暗い殺伐とした色で描かれていて、主人公の少年の心が乾いたように痛いのがよく伝わってきました。
その代わり物語の始まった時と終わりの方のシーンは、優しく暖かい色を前面に表現した海や空の絵で描かれていました。
「震災」の絵本はたくさん出版されていますが、この絵本は震災のことを未来に伝えていく作品の1つとして、とても良質な作品だと感じました。
亡くなったおじいちゃんの「海があるからみんな生きていける」というセリフが心に残りました。
小学校の4,5年生くらいから十分読める作品だと思います。