民話好きの5歳の娘と読みました。ホフマンの挿絵はやっぱり素敵です。深みのある抑えられた色合いと、繊細な線に惹き付けられます。
私も小さい頃によく読んでもらった絵本で、大好きだったお話ですが、親になってから読み返すと、また違った味わいがあります。「おかあさんやぎが こやぎたちを かわいがることといったら、どのおかあさんにも まけないくらいでした」という始まりの一文だけでも、キュンとしてしまいましたし、子どもたちがオオカミに食べられてしまったことを知った時の悲しみも、痛いくらいわかりました。一人で七匹の子やぎを育てるお母さんヤギのたくましさに、感動。
「おおかみしんだ!」と踊るラストに、残酷だという意見もあるようですが、母親目線で見ると、当然の行動のようにも思えます。