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おおかみと七ひきのこやぎ」 エレンディラさんの声

おおかみと七ひきのこやぎ 作:グリム童話
絵:フェリクス・ホフマン
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
税込価格:\1,540
発行日:1967年4月1日
ISBN:9784834000948
評価スコア 4.59
評価ランキング 5,343
みんなの声 総数 110
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  • お話のイメージに忠実な絵

    グリム童話ってよく考えるとちょっと怖かったりしますよね。
    この話の最後もよく考えるとかなり残酷。

    日本製のアニメみたいな挿絵の絵本なんかでは、最後はかわいいタッチの絵でお茶をにごしていたりするけど、この本では、オオカミを井戸に放り込んで、「死んだ」「死んだ」って大喜びする子ヤギたちがしっかり描かれています。

    ヤギの目がまたコワイ。あの独特なヤギの一文字の目がそのまま描かれているから、子ヤギもけしてかわいくない。お母さんヤギがオオカミの腹を切ってるシーンなんかほとんどサタンですよ。

    この童話本来が持つ「ちょっと不気味感」が忠実に再現されていると思います。

    私が小さい頃はじめて読んだこの話の本は、たしか安っぽいアニメのような絵だったんです。悲しいかな最初に読んだ本のイメージって固定されてしまいますよね。その本では子ヤギが隠れた時計は観音開きのガラス張りで、よく考えたら子ヤギ丸見え!?みたいな絵でした。(幼児に分かりやすいようになんでしょう)この本では、時計の下の箱と書かれていて、挿絵もそうなっています。そうだったのか〜と、三十路にして始めて事実を知ったのでした。

    子供には、正しい西洋の文化のイメージをしっかり伝えたい。このホフマンの絵はそういう意味でも非常にクオリティが高く、中世の町や家屋もさりげなくですが写実的に描かれています。無駄なデフォルメがなく、子ヤギがやたら可愛かったり、オオカミがやたら怖そうな顔をしてるわけじゃなくて写実的です。いそうだからなおさら不気味です。

    やっぱり有名な話の本は、先回りしてでもなるべく良い挿絵のものを
    最初に子供の手に取らせるようにしたいものですね。

    投稿日:2007/03/07

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