朝、目が覚めたら、大きくなってたリス。お隣にいる鳥よりも、大きくなっちゃったみたい! ジャンプしたら山をひとっ飛び、お腹がすいたら木を丸ごと食べ…。「ピョン ズシン ピョン」「バキバキバキ ボリボリ」など、愉快なオノマトペで、その大きさが伝わってきます。
そんなリスが見つけたのは、山の遊園地。からだが大きくなったので、遊び方もゴーカイ! ジェットコースターを「シュルルルル」すべり、観覧車で「ビュン ビュン ビュン」まわる。りすと一緒にたっぷり遊んだあとには……?
講談社絵本新人賞を受賞した伊佐久美さんの描くキュートなリスと一緒に、「体が大きくなったら、何しようか」と想像の世界で遊びましょう。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
朝、目がさめたら、体がとてもおおきくなっていたリス。ジャンプをすれば、となりの山までひとっとび。山のむこうに、遊園地をみつけると……。おおきくなったリスの、とくべつないちにち。
2021年に第42回講談社絵本新人賞を受賞した、伊佐久美氏。そのデビュー作『タコとだいこん』は、第15回MOE絵本屋さん大賞新人賞2位に入賞し、大変話題を呼びました。注目の第2作は、シュールでキュートでおおらかな、味わい深い絵本です。
*読み聞かせ 2さいくらいから *ひとり読み 3さいくらいから
カラフルでおしゃれなイラストに惹かれ、手に取りました。
文章は少なく、きれいで楽しいイラストを楽しむ作品です。
朝、目が覚めたら大きくなっていたリス。山をピョンと飛び越え、木をボリボリと丸ごとかじり、湖の水をゴクゴク飲み干します。
シュルルル、ビュンビュンという、大胆なオノマトペも楽しく、とても明るい気分になりました。
おおらかでとても気持ちの良い作品で、大人も楽しめます。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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