森の木の下にポツンとある、真っ白なトイレ。それをさるがみつけてこう言います。
「あれ? こんな ところに トイレが ある。
つかってみよう」
うーん うーん うーん
するするする〜 すっとん!
すっきりした後は、お水をじゃーと流しておしまい。
こんな風にトイレを見つけた森の動物たちが登場して、すっきりしていくシンプルなおはなしを、温かみのあるタッチとユーモラスな表情の絵で描いたのは、『くまくまパン』や『うんこ!』でおなじみの西村敏雄さん。『うんこ!』は潔くその姿を描きましたが、『トイレ トイレ』では登場しません。だって、題名にある通り、主役は「トイレ」ですからね。
さて、森の中にあるなんとも開放的なトイレ。最後にやってきたのはうさぎでした。でもなかなかうまくできません。すると、どこからか声が聞こえてきました。その声に励まされたうさぎは……!?
初めてトイレを見た赤ちゃんは、それがどんなコトをするのかわからないのかもしれません(だって、大人がしているところは、普通は見せないですよね)。絵本で「トイレ」がどんなものか、どんな使い方をするのかがわかると、森の動物たちの真似をして「やってみたい!」と思ってくれるかも。子どもがトイレでうさぎのようにがんばっているときは、ぜひ絵本と同じ励ましの声をかけて応援しましょう♪
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
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