ウロは小さいころから絵を描くことが大好き。はじめて自画像に挑戦する時に選んだのは、亡くなった高名な画家が生前に発注したという雨露麻のキャンバス。ウロは自分の名前と同じキャンバスに絵を必死に描きつづけました。けれど、完成したと思ったら不可解な現象が!? ウロはもがき、苦しみながら何度も絵を描き直します。自分と向き合い成長する少女の物語! ボローニャ・ラガッツィ賞フィクションの部優秀賞受賞作!
スージー・リーさんの絵という事でセレクトしましたが、
作は中国の方、しかもなかなか重厚な展開です。
主人公はウロという女の子。
絵を描くのが好きで、両親もしっかりと応援。
自画像を描くために、画材店で探し当てたのが、雨露(うろ)の麻というのが、何とも運命的です。
ところが、いざ、キャンバスに貼り、描いてみると不思議なことが。
なかなか暗示的です。
ウロや両親も狼狽するさまが切ないです。
画材の由来が因縁的だったから?
いえ、何かを訴えていたととらえたいです。
そう、初心?でしょうか。
絵の本質を体感した心持ちです。 (レイラさん 50代・ママ 男の子30歳、男の子28歳)
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